(ウケトリテガタ)<Notes receivable-trade> :貸借対照表 資産勘定項目
※手形の種類(=約束手形・為替手形)ではなく、簿記・会計上の用語(勘定)です。要注意!
簿記・会計では、通常の営業処理による手形債権の発生とその消滅を処理する勘定を受取手形勘定と呼ぶ。
即ち、信用取引をしている際に、品物を売り上げた際に、品物の対価として後に金銭を受取る権利が発生する(これを売上債権と言う)。売上債権は、通常は現金・小切手・売掛金・受取手形として認識される。
現金で受取った場合は、そのまま現金となるし、小切手で受取った場合も銀行に提示すれば現金に換えて貰えるので現金と同じ扱いとなる。
一方、売掛金と受取手形は未だに債権の状態であり、現金ではない。売掛金は、決済日(現金を受取る日付)が決まっていない一方で、受取手形は決済日が決まっているので、期限を決めて確実な回収をしたい場合に用いられる。
特に、売掛金の決済日を確定したい場合には自己指図為替手形が用いられる。
(ウリカケキン)<Accounts receivable-trade> :貸借対照表 資産勘定項目
信用取引(商品を販売しその代金を後日に受け取る取引)によって生じる債権。
所謂『ツケ』のこと。
※あくまで、まとめて後でお金を支払うため(支払いの引き伸ばし)ではなく、毎回決済する手間を省くための手段です。
代金を受取る期日が決まっていないので、決済日(受取日)を確実にしたい場合には受取手形に振り替える。
(カイカケキン)<Accounts payable-trade> :貸借対照表 負債勘定項目
信用取引(商品を仕入れてその代金を後日に支払う取引)によって生じる債務。
貸借対照表において、負債の流動負債に区分される。
(カケ)<>
商品の仕入代金を後日に支払う約束をすることや、商品の売上代金を後日に受け取る約束をすることを「掛」と言う。
上記では、前者は買掛金、後者は売掛金。
買掛金は債務、すなわち負債である。
売掛金は資産である。
(カリカタ)<debit>
仕訳帳・元帳・試算表等における、勘定の左側のこと。
借方に記入されるのは、
◆資産の増加
◆負債の減少
◆資本の減少
◆費用(損失)の発生
◆収益の消滅
等である。
言い換えれば、その勘定項目が増加したとみなせる。
デビットカードは利用すると、利用者から見ると??
(カシカタ)<credit>
仕訳帳・元帳・試算表等における、勘定の右側のこと。
貸方に記入されるのは、
◆資産の減少
◆負債の増加
◆資本の増加
◆収益の発生
◆費用の消滅
等である。
言い換えれば、その勘定項目が減少したとみなせる。
クレジットカードは利用すると、資産が増加する代わりに負債が増加する、と言える。
(カワセテガタ)<>
手形の差出人が名宛人に対して、一定の期日に手形金額を受取人に支払うことを依頼する証券。
為替手形の関係者は、差出人と名宛人(支払人)と受取人の三人である。
ex)
振出人:[A]
名宛人:[B]
受取人:[C]
○月×日
[A]→[約束手形]→[C]
手形の内容:
「△月□日にこの約束手形と引換に[B]が\10,000円支払ってください」
△月□日
[B]→[\10,000円]→[C]
[B]←[約束手形]←[C]
為替手形は、実務ではあまり利用されていない。
(カンジョウ)<>
勘定とは、同じ種類・性質の項目ごとにその増減を記録する場所をいう。
例えば、現金の増減を記録するのは「現金勘定」、銀行の預金の増減を記録するのは「預金勘定」である。
勘定は、以下のようにその項目の内容を示す名称である勘定科目>と、左右の二つの欄からなるT字型で示すのが一般的である。
勘 定 項 目
―――――――――――
(借方) | (貸方)
|
|
|
通常、左側を借方、右側を貸方とする。
勘定項目をどのように定めるかにより、単式簿記・複式簿記に分けることができる。
現金(と預金など)のみに注目しその勘定のみ記録すると現金の増減は計算できるが、原因は分からない。これは単式簿記となる。
財産が増減した原因についても勘定に記録し、その集計として原因別計算が行われるようにすれば複式簿記となる。
(キギョウ)<>
企業とは、国民経済に必要とされる財貨や用役(サービス)を生産し提供する経済主体を言う。
※「企業」と「会社」の違い:会社は、企業の一要素。
(ケイヒ)<>
製造原価のうち、材料費・労務費以外のもの全てを経費という。具体的には、工場設備の減価償却費や電力・ガス・水道などの消費額を言う。
(ケッサンセイリ)<>
事業年度末において、財政状況や経営成績を表せるよう元帳に追加したり修正を加えたりする手続き。
決算日の日付で仕訳帳に記入し、それを元帳に転記する。
(ゲンカショウキャク)<>
建物、機械装置、車両などの固定資産の価値は、使用や時の経過、その他いろいろな原因によって年々低下する。しかし、これらの固定資産は収益を獲得するために使用されているので、そのような価値の低下は費用としなければならない。これを原価償却と言う。
(コウジョ)<deduction>
計算の対象からある金額・数量などを差し引くこと。
(ザイリョウヒ)<>
工業簿記において、製品を製造するために使われる物品を材料と言い、製品の製造のために材料を使用(消費)したとき、その使用した金額(消費額)のことを材料費という。
(シサンヒョウトウシキ)<>
企業の取引は、以下の5つの項目に集約される。
『資産』 『負債』 『資本』 『収益』 『費用』
これらの内、以下の関係式を『貸借対照表等式』と言う。
『資産』 = 『負債』 + 『資本』 ・・・(a)
この関係に従い、貸借対照表では左側に資産が、右上に負債が、右下に資本が記入される。
一方、『利益』は、『収益』から『費用』を控除したものである。
『利益』 = 『収益』 − 『費用』 ・・・(b)
そして、利益は資産に追加されていく。
『資産』 = 『負債』 + 『資本』 + 『利益』 ・・・(a')
したがって、上記式を合わせて整理すると以下の関係を得ることが出来る。
『資産』 + 『費用』 = 『負債』 + 『資本』 + 『収益』
この関係式を『試算表等式』と言う。
(シサン)<assets>
営業活動に使うことの出来るお金・モノの総計。
資産(A0) = 負債(L0) + 資本(C0)
貸借対照表において、資産は通常左側に示される。
企業が営業活動を行い、ある利益(α)を得た場合、この利益は資本の提供者である株主に帰属する。
したがって、利益は資本に追加される。すなわち、
C1 = C0 + α
資産(A1) = 負債(L1) + 資本(昨年の資本C0 + 利益α)
となる。
さらに、利益とは一年間の収益からその収益を獲得するために費やされた費用を控除した残額である。
つまり、
利益(α) = 収益 − 費用
である。
以上をまとめると、以下の式が出来る。この式を試算表等式と言う。
(資産) + (費用) = (負債) + (資本) + (収益)
(シハライテガタ)<>
※手形の種類ではなく、簿記・会計上の用語(勘定)です。要注意!
簿記・会計では、通常の営業処理による手形債務の発生とその消滅を処理する勘定を支払手形勘定と呼ぶ。
(シホンテキシシュツ)<>
改良とも言う。固定資産に対する支出のうち、その固定資産の価値を高めたり、耐用年数が延長するような支出を言う。例えば、建物に避難階段を増設する、車両運搬具の部品交換をする、など。
この支出は、その固定資産の取得原価に加算する形で行う。(資産の勘定)
⇒対義語:収益的支出
(シホン)<capital>
株主より払込まれた現金など。
返済の必要のないお金。
資産 = 資本 + 負債
貸借対照表においては、資本は通常右下に示される。
(シュウエキテキシシュツ)<>
修繕とも言う。固定資産に対する支出のうち、定期的に行う修繕のように、単に現状を維持するための支出を言う。
この支出は、修繕費勘定(費用の勘定)で処理する。
⇒対義語:資本的支出
(シュヨウボ)<>
複式簿記における取引記入では、仕訳帳による仕訳と元帳への転記と言う二段構えで行われる。
この二つは複式簿記の構造上欠くことのできない帳簿なので、主要簿という。
反対語として、補助簿がある。
(ショウヒンブンカツノサンブンホウ)<>
商品勘定を、繰越商品勘定、仕入勘定、売上勘定の三つに分割する。
そして、実務では商品の仕入を仕入勘定、商品の売上を売上勘定に記入し、これらと繰越商品勘定を用いて一事業年度の売上高から一事業年度の売上原価を控除して売上総利益を算定する。
これを商品分割の3分法という。
(ショクチ)<>
仕訳帳から元帳に転記する際に、相手勘定が複数ある場合には諸口と記入する。
(シワケ)<jounalaizing>
複式簿記を実現するためには、複式記入を行わなければならない。
すなわち、一つの取引を二面的に分解し、ある勘定の左側(貸方)と他の勘定の右側(借方)に同一で記入しなければならない。
ある取引が発生した場合に、それをどの勘定の左側とどの勘定の右側に記入するか、決定することを仕訳という。
また、仕訳を記録する帳簿を仕訳帳という。
(セイゾウカンセツヒ)<>
各種の製品のために共通に消費されるか、または特定の製品ごとにどれくらい消費されたかが個別に計算できない製造原価のことを製造間接費と言う。具体的には、複数の製品を製造している場合の工場設備の減価償却費などがある。
(セイゾウチョクセツヒ)<>
工業簿記において、ある製品を製造するためにどれくらいの金額がかかったかを個別に計算できる製造原価を製造直接費と言う。具体的には、その製品の製造のために消費した材料費などがある。
(ソウカンジョウモトチョウ)<general ledger>
→元帳
(タイシャクタイショウヒョウトウシキ)<>
企業の取引は、以下の5つの項目に集約される。
『資産』 『負債』 『資本』 『収益』 『費用』
これらの内、以下の関係式を『貸借対照表等式』と言う。
『資産』 = 『負債』 + 『資本』 ・・・(a)
この関係に従い、貸借対照表では左側に資産が、右上に負債が、右下に資本が記入される。
(タイシャクヘイキンノゲンリ)<>
各取引において、左側の借方に記入された金額と右側の貸方に記入された一致すれば、全ての取引の仕訳を集計した際に
[全取引の借方金額合計] = [全取引の貸方金額合計]
が成立する。これを貸借平均の原理という。
(タイショウカンジョウホウ)<>
簿記における勘定記録の手法の一つで、対照勘定と呼ばれる一対となっている勘定を用いて、備忘記録しておく手法を言う。
備忘記録のために勘定科目を2つ増やすことになるので、煩雑になる。一方で、評価勘定法なら増やす勘定項目は1つで済むが、マイナスの勘定項目を設けることになる。
また、評価勘定法では、記録した段階では対象の勘定科目が変化しない。一方で、対照勘定法では、記録した段階で対象の勘定項目が一旦消滅することになる。
⇒対義語:評価勘定法
※詳細は現在研究中
(タンシキ−ボキ) <single-entry bookkeeping>
複式簿記との対比で用いられる言葉。
やや極端に言えば、複式簿記以外の不完全な簿記のこと。
複式簿記では、取引は「商品の増減」「現金の増減」の二面で行わなければならない。
いわゆる「おこずかい帳」は、一般に「現金の増減」の一面しか管理しておらず、単式簿記にあたる。
(テンキ)<posting>
仕訳帳に記録された事項を元帳の各勘定に写しかえる作業。
(ハイフ)<>
工業簿記において、製造間接費は、工場全体の消費量は知ることが出来るが製品ごとの消費額が判明しない。そこで、ある一定の基準に基づいて製造間接費を各製品に割り当てる手続きが必要になる。この割り当てる手続きを配賦という。
(ヒョウカカンジョウホウ)<>
簿記における勘定記録の手法の一つで、マイナスの勘定項目を備忘記録しておく手法を言う。
備忘記録のために勘定科目を1つ増やすことになるので、対照勘定法より見た目は分かりやすいが、マイナスの勘定を持つため分かりにくい、と言う側面がある。
また、評価勘定法では、記録した段階では対象の勘定科目が変化しない。一方で、対照勘定法では、記録した段階で対象の勘定項目が一旦消滅することになる。
⇒対義語:対照勘定法
※詳細は現在研究中
(フカ)<>
製造直接費を各製品に集計する手続きを賦課(または直課)と言う。
(フクシキ−ボキ) <double-entry booking>
英語における
すなわち、簿記(金銭の記録)を複数の記入方式で行う、と言うこと。
複数の方式で簿記を行うことで、ある事実を二面的に捉えて帳簿に記録できる。
例えば、「商品を販売し現金を受け取った」と言う事実を、商品と現金の二つの面から観察できる。
つまり、「商品が減少した」「現金が増加した」と言う二つの面を帳簿に記録することが複式記入である。
以上より、複式簿記とは全ての取引において二面的に記入する簿記、と言える。
(フサイ)<debt>
銀行などから借り入れたお金。
将来返済しなければならないお金。
資産 = 資本 + 負債
貸借対照表において、負債は通常右上に示される。
(ブンキホウ)<>
仕訳において、商品の仕入と販売の都度、それぞれを商品勘定の借方と貸方に原価で記入し、商品販売益を確定させる方法。
分記法では、販売の都度、一々売上原価を調べ、販売益を計算させる必要があるため、通常は用いない。
(ホジョボ)<>
仕訳帳と元帳以外の帳簿。
特定の取引や勘定についての明細を記録し、主要簿の記録を補う帳簿のこと。
これには、例えば
毎日の売上を記録する売上帳
得意先元帳(元帳の売掛金勘定の明細で、得意先ごとの記録を示す)
毎日の仕入を記録する仕入帳や仕入元帳(元帳の買掛金勘定の明細で得意先ごとの記録を示す)
等がある。
(モトチョウ)<ledger>
仕訳帳を元に、勘定項目ごとに集計しなおした帳簿。
仕訳帳より元帳に各勘定を移しかえる作業を転記という。
元帳を元に、次は試算表が作成される。
(ヤクソクテガタ)<>
手形の振出人が名宛人に対して、一定の期日に一定の金額(手形金額)を支払うことを約束する証券。
約束手形の関係者は、振出人(支払人)と名宛人(受取人)の二人である。
ex)
振出人:[A]
名宛人:[B]
○月×日
[A]→[約束手形]→[B]
手形の内容:
「△月□日に[B]にこの約束手形と引換に\10,000円支払います」
△月□日
[A]→[\10,000円]→[B]
[A]←[約束手形]←[B]
(ロウムヒ)<>
製品を製造するために労働力を消費したとき、その消費額を労務費と言う。具体的には、工場で作業に従事する工員の給料(賃金)などを言う。
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