ちゃたろう自由研究

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PENTAX MX 諸元

外観
サイズ:135.5mm x 82.5mm x 49.5mm (幅 x 高 x 厚) 重量:495g (電池なし)
露出関係
シャッター:機械式横走りゴム引布幕フォーカルプレーンシャッター 速度調整:B・1・1/2・1/4・1/8・1/15・1/30・X=1/60・1/125・1/250・1/500・1/1000

※簡易タイム機能の利用も可能。
シャッターをバルブにしてシャッターボタン押し込み後、シャッターロックを掛ける。
シャッターロックをはずせば、露出が解除される。

※簡易ミラーアップも可能。
巻き上げ後、シャッターボタンを指で軽く弾くとミラーアップのみする。
その後、あらためてシャッターを押せばよい。
ただし、これは機械仕様(除去できないバグ)なので、あまりやらない方がいい。

※絞込みプレビューも可能。
セルフタイマーレバーを引き戻す(レンズ側にスライドさせる)事で、絞込みプレビューも可能。

※簡易多重露出も可能。
予めフィルムの弛みは締めておく。
撮影後、本体下の巻き戻しボタンを押しながら巻き上げると、フィルムは巻き上げられずシャッターチャージのみ行われる。
ただし、力のかけ具合で微妙に巻き上がることもある。あくまでも簡易なので、本格的に行いたい場合は多重露出を組み込んだ機体を使うか、電子暗室処理をする方がオススメ。

ファインダー関係
倍率:0.97倍視野率:95% ※後期は倍率:0.95倍らしい。ウチのは前期。
その他
1976年11月 発売開始ペンタックスのカメラシリーズの内、Kマウント変更後、第二弾シリーズ。 (通称Mシリーズ) Mシリーズのカメラには、MX / ME / MV-1 / ME-super / ME-F / MG とあった。 これらのうち、MX以外は基本構成がほぼ同じもののマイナーチェンジや廉価構成などだった。 MXのみはフルメカニカルでシリーズ内の他のカメラと一線を画している。

その他、MXに関する有益な情報は以下を参照。
  参考:MX専科by churuさん

Created at 2006-03-03  |  Modified at 2011-04-17

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About My MX


現在のMXの姿。(2006.03.05撮影)

中古購入:1996年12月
当時、カメラ素人だった僕は、じんじんにイロイロ教わりながらカメラ購入を考えていた。で、白羽の矢を立てたのがこのPENTAX MXだった。 このカメラを選んだ理由は以下の通り。

■当時、天体写真用にはメカニカルで小型のものがお勧め、とされていた。
 (小型だと鏡等や赤道儀への負担が少ない。メカニカルだと電池浪費の心配がない)
■月刊天文の特集記事の中でもオリンパスのOM-2(N)と並んでお勧めの機種だった。
■高校時代の先生がペンタのカメラを使っていた(こっちはLXだったけど)

年末にじんじんと一緒に購入に出かけた。
最初は新宿の中古カメラ屋をいくつか渡り歩いたが、在庫が全然なかった。
当時、既にPENTAX MXは結構な人気機種で、値段が高い上になかなか手に入りにくかったのだ。

で、半分諦めながら中野のフジヤカメラに電話したら「在庫がある」とのこと。
早速移動して、購入に踏み切った。フジヤには三台在庫があった。(何を基準に選んだかは記憶なし・・・)
購入価格は\32000で、選んだ機体はフォーカシングスクリーンに全面マット(SE)がついていた。
購入後、しばらくして露出計の減りが異常に早いことに気づいた(LR-44を入れても半日程度で終わってしまう)。
ホントは故障品で、おそらくどこかで漏電しているのだけど、当時の自分はそんなこと全然気づかぬまま保障期間を過ぎてしまった。


故障:1998年11月

天文部の部員のプラネ作成作業を撮影中、ふとシャッターロックボタンを触っていたら、突然シャッターボタンごと外れてしまった。
即、新宿のペンタックスフォーラムに修理に出した。
当時、既に部品交換を伴う修理は不可能だったが、僕の場合は交換不要だったので引き取ってもらえた。
約二週間で修理完了、\5700ぐらいだった。

直ったので良かったけど、当時はちょうどしし座流星群観望に出撃する直前で、せっかくのカメラがなくなってすごい焦った(笑)。
この時は、仕方ないのでサークルの先輩のたけぽんさんにRicho XR-500を借りた。

フォーラムで「基本的に修理は不可能な機種です」と言われたのはちょっと悲しかった(まあ、仕方ないけど)


故障:1999年 4月頃

学部の巡検で城ヶ島に行った際に、大雨の中、雨水がかかりながらも平気で使っていた。
後日、セルフタイマーが不調になっていることに気づいた(城ヶ島が原因かどうかは不明だけど、おそらくそうだろう)。
その他露出計の調子の悪さ、他のカメラ(当時AEが気に入り、黒MGを愛用していた)を購入した、等の条件が重なり、しばらく全然使わなくなった。
一時は手放そうと思い、フジヤカメラに持っていったものの、買取価格9000円と言われ、その値段で想い出を手放すのが嫌になり、結局手元で放置されていた。


オーバーホール:2001年 5月

ペンタ関係を中心に有名な修理やさんが上野にいることをネットで知り、早速オーバーホールにだしてみた。
修理に出してから直るまで約3ヶ月かかったけど、セルフタイマーが復活し、シャッタースピード調整・シャッター巻き上げ調整等されて、見違えるように良いカメラになって戻ってきた。
(残念ながら露出計は直らなかった)
オーバーホール価格:\18900

その後のMX
2002年頃から、デジタルカメラ特需が始まる一方で、フィルムカメラは衰退の一途をたどるようになった。そんな中、撮影のプロセスに最も単純であるこのカメラでの撮影の機会は僕の中で増えていった。

2002年には、露出が出来ない不便を補うため、コシナのVCメータ(露出計)を購入。

2003年には、MXのための革製ストラップ:ARTISAN&ARTISTのACAM-280(グレー)を購入。(ストラップについては、ペンタックス純正の革製ストラップとどちらを買うか迷ったが、イタリアンレザーのしなやかさに魅力を感じてこちらを選んだ。)

2004年には、マップカメラで高橋七宝のシャッターボタンアタッチメントを購入。色を悩んだが、Limitedシリーズとの統一感を尊重して緑にした。
また、2004年に、革で自作のカメラカバーを作成。キャメル革を使ったので、MX全体の雰囲気がすごく明るくなった(横面に貼られている黒革部分が隠れるので、印象が大きく変わった)。

今はコレで一旦満足。また模様替えをしたくなるんだろうか。
ちなみに、普段使うレンズはFA☆24mm/FA43mm/FA77mmなので、ほとんどいつも銀色のレンズがついていることになる。

オマケ

MX_back.png

自作のカメラケースの型紙です。クリック後の大きな画像を300dpiで印刷してください。
※革は厚みがあるので、厚みによりうまくできないかもしれません。
破線に沿って紐で縛ってください。

Created at 2006-03-03  |  Modified at 2013-11-22

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ファインダースクリーンあれこれ

PENTAX MXはファインダースクリーン(FS)が交換可能です。
本来はMシリーズ時代のMX対応スクリーン(クリアブライトマットFS)しか使えないはずなのですが、他のスクリーンを使っている方も多くいるようです。

◆他のスクリーンを使う場合に気をつけること◆
スクリーンサイズ:大きすぎると入らないし、小さすぎるとシャッター時に外れる可能性あり。 スクリーンの厚み:ピントのずれを生じる場合がある…かも。 スクリーン透過光量:プリズム側に露出計があるので露出誤差が生じる。誤差は明るさに対して非線形(ほとんど問題にならないが)なので、一律に露出をずらすだけでは正しいとは言えない。
◆PENTAX MXに使えるスクリーンと制約◆
クリアブライトマットFS(MX用):正規品であり、当然普通に使える。 クリアブライトマットFS(LX用):サイズ的には使えるが、露出がずれる場合がある。 ナチュラルブライトマット(LX用):クリアブライトマットより明るい。露出がずれる場合がある。 ナチュラルブライトマット(Z-1p用):MX用より若干小さい? 露出がずれる場合がある。

僕自身、最初に入っていた前面マットは傷があり、やや不満だったことから、他のマットをいくつか試しました。
その結果です。
結果を比較したのは、だいぶ前なので試したレンズが微妙なのは勘弁。
また、ピントの見え味については、僕が視度補正レンズを入れている事もあり、役に立たないかも。

PENTAX MX用全面マット(M型?)
購入時に付属していたもの。角の突起に「M」とだけ書いてあるので、多分MX専用だと思う。 すこしざらついた感じがある。暗めなので、F4より絞ると見にくいかも。 当然ですがケラレなどはない。ただし、24mmF2.8などで周辺減光がある気がする。
PENTAX LX用十字線透過(SD-11)
天体写真用にはこれが明るくてよい、というどこかの雑誌の記事を真に受けて買った。 確かに最も明るく見えるのが、後に発売されたナチュラルブライトマットも非常に良い(ほとんど差がない)ため、比較するとあまりメリットがなくなってしまった。 また、ほとんどのレンズでケラレを生じて周囲が暗くなる。僕の持っているレンズでケラレなかったのはSP90mmF2.8と K300mmF4ぐらい。50mmF1.7でもかなりケラレた。 当然だけど、ピント合わせは出来ない(出来なくはないが実用的ではない)。 以上で、あまりお勧めしない。
PENTAX Z-1p用黄金分割マット(FK-60)
ペンタックスが90年代以降に発売したカメラでは、ナチュラルブライトマットと呼ばれるマットに一新され、明るい上にピントも良く見える物になった。 これはZ-1p用の物で、黄金分割の比率で格子の線が入っているのでフレーミングしやすい。 純正スクリーンより格段に明るく見える。透過スクリーンとの明るさの差は微かなので、天体写真に使うには間違いなく1番お勧め。 24mmF2.8でも周辺減光は目立たない。 少し小さめなので、ちょっと調節しないとスクリーンのフチが見えるときがある。

ちなみに、MZ-S用のスクリーンも販売されていたが、こちらはMZ-SのAFポイントの印が邪魔なのであまりお勧めしない。

PENTAX LX用スプリットマイクロ(SC-69)
LX2000用に新たに発売された、ナチュラルブライトマットのスクリーン。 Z-1p用と違い、MF専用に作られたので、Z-1p用よりさらに明るい(らしい。差は微妙)。 MF用なのでスプリットマイクロがついている(ちょっと小さい気はするけど)。 M35F2.8、FA28-70F4の広角などで見ると、画面の端で周辺減光のような感じになっているのが確認できる。 ケラレは24mmF2.8でも確認できず。

補足1:
以下のページでスクリーンが紹介されています。
ファインダースクリーン:小俣光之さんのHPより
これによると、MZ/LX用のFSはサイズが同一で、Z/MZ用のFSは縦横サイズが若干小さいようです。
しかし、厚みが同じなので、これらの間ではFSを交換してもピントに問題は出ないだろう、と思われます。

Created at 2006-03-03  |  Modified at 2011-04-17

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